山形スノートリップ

12月にBASE CAMPで山形県の鮭川村という自治体が主催の移住説明会なるイベントがあったんです。

友人が移住したのでそのエリアの名前は知ってたけど行ったことがなかった。

その説明会に来てくれた鮭川村の人たちが2月末の連休に雪板ワークショップをやるという。

これは行かねばなるまい。

ということでその場で参加すると言ったのだ。

 

で、あっという間にその連休。

始発の新幹線に乗って4時間弱。途中マイナーなトラブル(先行するローカル線が駅を停まり損ねたからそのお客を新幹線に乗せるっていうのだ。そんなことある!?)で送れながらも新庄駅までたどり着いた。

 

迎えに来てくれたミツオくんのクルマに乗ってそこから約15分。

鮭川村はコンビニはないけど新幹線も高速のICも近くて意外にもアクセスがイイんですよ。というみんなの話はホントだった。新庄からは思いのほか近い。

東京から遠いのは距離があるから仕方ないとはいえ山形新幹線って米沢からが停まりすぎる。もっとすっ飛ばしてもイイと思うんだけどそうはいかない事情があるんだろう。

 

日本海側には記録的に雪が降っているらしいという中イベントが開催されるのかすら心配していたけど。。。

行ってみたら単純にスーパーいいコンディション。

ワークショップ会場の鮭川村エコパークに着くなり雪板の試乗会。みんなの板をお借りしてエコパーク内の斜面を下る。

もっと難しすぎて乗れないものかと思ったら結構乗れる!

こりゃ最高だ。

 

ここで雪板の説明をしておこう。

直訳すればスノーボードってことだけどちょっと違う遊びで、ここ数年で流行ってきている「雪板」はビンディングもなく板もスケートボードのデッキのような合板で金属製のエッジもない。

板はメーカーの既製品ではなく個人の作家さんが作ったクラフト要素の高いモノだったりDIY的なモノだったりする。一部メーカーのプロダクトもあるけどそっちの方がよっぽどレアだったりするのだ。

ブーツもスノーボード用ではなく雪遊び用のスノーブーツでいい。

その魅力は小さな里山がバックカントリーのフィールドになること。

スノーボードよりも乗りこなすのが難しいこともあって小さなフィールドで十分に満足できるのと装備も軽装なのでお気楽なのだ。

 

気が付けばエコパーク内の短い斜面でなくもう少し奥にある里山をみんなで登って下ったり。

小脇に抱える雪板は短いのもあって思った以上に軽く気持ちも軽い。

いやー、これは楽しい。

 

さてさて、肝心のワークショップだ。
今回作るのはスノートイと言われる一番短くてスケートボードのように遊ぶ雪板。

ベースとなるブランクは鮭川村の横乗り推進協議会のオリジナルブランク。

まずはアウトラインを引いてジグソーでカットしていく。

次にチャンネルと呼ばれるエッジの代わりになる溝を掘って、サンダーで角を丸めたり全体のシェイプを整えていく。

気分はサーフボードのシェイパーなのだ。

で、1日目はココまで。

この日はエコパークのロッジに泊まってみんなで鍋&馬刺しで宴会。

ロッジはきれいなログハウスでキッチンもトイレもキレイだし暖かくて快適そのもの。

鮭川村の人や参加者たちと主に雪遊びの話で盛り上がった。

いやー、楽しかった。

2日目はソールに布を張ってニスを塗っては乾かし塗っては乾かしを繰り返して、最後に磨いて滑走面を作る。

ニスを塗ったあとはしばらくは乾燥させるだけなのでその間にまた滑って遊ぶ。

コレを繰り返して完成させるはずだったんだけど。。。。

まぁ、結果としては遊びすぎたりしてこの作業は途中までしかできなくてお持ち帰りになりました(笑)

工作系は得意っていうのもあってなかなかいい出来になってる気がしてる(途中だけど)。

 

現場を片づけてみんなで向かったのは。。。

みんなのオススメで鮭川村にほど近いグリーンバレー神室というローカルスキー場。

スノーボード道具一式を借りて楽しませてもらいました。

エコパークから30分くらいで行けるこのスキー場はリフトは1本なのにコースが多彩で満足度が高い。

それに3連休の中日っていうのに人がいない!

いいのか?っていうくらいいないので夕方から行ったっていうのにノートラックの新雪がまだまだ残ってる!

さらにはこのスキー場、ゲレンデ下がキャンプ場で冬キャンもできて隣には温泉まである。しかもリフト券あれば100円引かれて300円という破格!もともと400円でも十分安いのに!

ホテルもあってそれはそれでいいらしい。

いやー、家族で来るのもアリだなぁ。

 

次の日はミツオくんと一緒にこれまた山形ローカルたちが推しに推す赤倉温泉スキー場へ。

妙高じゃなくて山形の赤倉温泉なのだ。

実はこの前の週にホーボージュンさんがXでココに行ってることを書いてて気になって調べていたのだ。

でも鮭川村からは少し離れているから来るとは思わなかったので連れて来てもらったのはうれしい誤算。

初日に一緒に雪板作ったトマト農家の小野さんはこのあたりのなので一緒に遊んでもらいました。

 

噂通りの素晴らしいローカルスキー場でリフト2本しかないとは思えないほどの満足感。

特にチャレンジコースという非圧雪の急斜面はサイコーだった。
それにリフト下のラーメン店与平治さんのラーメンがおいしい!

ゲレンデ内のラーメン屋なのに外からラーメンだけ食べに来る人もいるほどなんだって。

オーナーも重度のスノージャンキーらしくてその片鱗がいたるところに見えるのもイイね。

 

 

で、帰りは温泉入って東京に帰るだけだったんだけど、赤倉温泉がある最上エリアは新庄まで戻って新幹線に乗るより宮城の方に降りて東北新幹線に乗った方が早いよ!って言われて急遽予約していた新庄からの電車をキャンセル。

しかしこれが完全に裏目に出た(笑)

赤倉温泉からの電車は現在停まっているっていうので、電車が動いてる鳴子温泉まで送ってもらった。

そこで落としてもらったんだけど15分前に電車が行ったばかりで次の電車が90分後。。。

温泉街だけどこけし屋さんくらいでなんもない。

仕方ないから無駄にもう一回温泉入ったよ!

さらにそのあと古川から東京まで1本かと思っていたけど席がなくて仙台で乗り換えなきゃいけない羽目&グリーン車しか空いてない。

無駄に時間とお金を使って東京に帰ってきたのは最初に予約していた新幹線よりだいぶ遅い時間だったのだ。。。。

 

まぁ、旅はこんなのも楽しいよね。

次に山形行くのは6月!それも楽しみだぜ!