ホーボージュン還暦サプライズパーティ―

今年もあっという間に12月。
土曜に仕事サボって泊まりで沼津に行ってきた。

なぜってアウトドア会の重鎮ホーボージュンさんの還暦サプライズパーティ―があったのだ。

アウトドア業界の人たちが秘密に集められて温泉旅館を貸し切りでのサプライズ。

マジで豪華なメンツが集まっててすごかった!

騙されたまま宴会場の扉を開いた直後のジュンさんはビックリしてたなぁ。

 

で、みんなで赤いチャンチャンコじゃなくていろいろなものをプレゼントしてたんだけど。。。

ぼくが用意したのは。。。

 

コチラのナイフ。

コレ私の手作り。

いやー、がんばったオレ!

 

A-sukeマークまで作って裏にはジュンさんの名前も入れたぜ!

 

 

この話もらったのが10月末。

で、なんかプレゼント用意しようと思ったのはイイんだけど、アウトドア用品なんてなにあげてももう持ってるでしょ!ってことで悩みに悩んで。。。。

 

「ナイフ作るか」

 

ってなったわけ。

ジュンさんは昔書いた実戦主義道具学の中でナイフについてはレザーマンのツールナイフと西勘のペティナイフについて書いているし、ちょっと前もモーラナイフばっかり使ってるとか言ってたのでなんだかんだで旅にナイフは持っていくはず。

ナイフは何本持っててもプレゼントされればうれしいしね!(主観)

 

で、シーカヤック旅で使えるカッコいいペティナイフを作ろうと思って作り始めたのだ。

 

 

ん?

ナイフなんかサクッと作れるのか?って?

まぁ、ゴリゴリヤスリとかで何本か作ったことあるけど。。。。

誘われてプレゼント考えてナイフにしようって思った時にはもうすでに10月の終わりだぜ。

仕事もあるし作業時間取れないなかあと1ヶ月で焼き入れとかも含めて完成するのか?

いや、俺にはアレがあるじゃないか。

 

さかのぼること半年以上。。。。

4月にヤフオクであるモノを購入してしまっていたのだ。。。

 

購入したのはコレ。

左上に見えるユニフレームの焚き火テーブルは関係ないッス。

いつもクルマに積んであるだけ。

 

ピンク色のモーターに巨大なアルミのホイール、それに基盤むき出しのインバータが購入したモノ。

コレがジャンクで1万くらいで売りに出ていたわけ。

え?高い?そーかな?(笑)

コレがなにかっていうと。。。。

 

コレ!
昔々に菊秀という刃物屋からリリースされていたベルトグラインダー。

ベルト状の紙やすりを回してナイフの原型を削り出すってわけ。

この世にはナイフを作る用のベルトグラインダーがいくつか売られているんだけど基本はとっても高価。

コレももともと定価は25万くらい。

この広告によく見ると電話番号がまだ3桁!

新ビルの完成予定が1991年4月とあるので1990年くらいかな。

どれくらい作ってたかわからないけどざっと30年以上前。

 

現在も購入できる唯一?メジャーなマシン「バーキング」はちょっと前で60万くらい。

とてもじゃないけど買えません。。。。(現在はさらに値上がりで80万くらい)

 

ジャンク1万ならいっちゃう?と悪魔がささやき買ってしまったってわけ。

 

しかしこの古のマシン、メチャクチャ不安要素満載。

仮に動いたとしてもベルトの全周がマニアックなサイズで簡単にはベルトが手に入らない。

ベルトは消耗品だから手に入らないと話にならないのよ。

 

 

しかし流石のオレ。

まぁ、なんとかなるべ。

なんて軽く思って買ってしまったのだ。

買ってきてまず電気を通すもLEDは光るもののモーターは回らず。

 

で、数日後3相200V電源引いてる友人に頼んで通電させてもらったらモーターは回る!

まずは無駄にはならなそうだ。

 

で、ホイールがデカすぎるので中華製のモノを探してポチる。

サイズも出来も不安だらけ。っていうかホイールだけで1.5万くらいする。

後には引けないぜ。

2週間程度で到着して無事に装着できた。

 

それから問題のインバーター。

電気の知識もないからいろいろ調べて入力値&出力値を算出。

国産を見てたら結構な値段するなぁ。。。なんて思ってたんだけどそもそも合う出力値がない。

で、またまた怪しい中華製。安いって言ってもやっぱり1.5万くらいだったと思う。

めちゃくちゃ不安だったけど無事に届いたし無事に動いた!

 

インバータの注文と並行して前出の「バーキング」用のベルトが使えるように改造を施す。

やはり純正サイズのベルトは手に入らないに等しい。

そもそも上にベルトを引っ張り上げてるシャフトが固着しまくっててうんともすんとも動かない。

だからピッタリ合うベルトがあっても使えないのだ。

で、写真を見ればわかると思うけど後ろにベルトを引っ張る形にしてそこにテンションを張る機構をつけた。

微調整してバーキング用のベルトがキレイに回るようになったときは感動したぜ。

 

で、さらには鋼材を削るためにワークレスト(台)を取り付けなくちゃならない。

これもあーだこーだとアルミの材を注文して穴開けてネジ切ってとかしてなんとか作ってみたって感じ。

ここまでたどり着いたのが7月末。

それ以降は練習でちょっと削ったくらいでナイフは作ってなかったのだ。

 

ペティナイフとして使いやすい最小サイズでデザインもまぁ、カッコいいモノにしたい。

鋼材も錆びにくいのがいいし、硬すぎない方が研ぎやすいし実戦的だよね。

なんて思いながらマトリックス・アイダに相談に行って勧められた鋼材”10C28Mo2”という鋼材。

 

正直知らない(笑)

しかしカミソリ用に開発されてとっても錆びにくいらしい。

切れ味に関してはカミソリ用なわけですから言わずもがな。

希望の厚みもあったのも決め手。

さらに安かったし(笑)

 

ペティとしては少し厚みのある2.5mm厚にしたかったのだ。

アウトドア用だしある程度のタフネスさはないとね。

 

外形の切り出しまでは楽勝だけどブレードの側面を削るのが本番。

なんて言ったってベルトサンダーでちゃんとブレード側面削ったことないんだから!(笑)

いろいろ練習してさらにはある程度失敗してもいいように2本並行して制作。

 

そう。

2本。

 

途中一切写真撮ってない(笑)

なんとかブレードを削って、さらには少しだけハンドル側もテーパーをつけて軽量化。

 

出来のいいブレードの方をジュンさん用に赤いリネンマイカルタのハンドルを取り付け。

よく見ると赤いG10をサンドイッチしてあるのだ。
伊達男は細部にも気を抜かないのだ。

 

では完成写真をもう一度。

ピンとシースのシカゴスクリューは真鍮製。

その昔船周りの金属は全部真鍮だったんだぜ。

ココは実戦よりもロマンを盛り込んだ。

カイデックスのシースは見えないけどポイントから水抜きの穴を設置。

分解して洗えるようにした。

腰に差すことはないと思うからループなどはナシ。

 

結局シースは沼津に行く前日の午前中に完成っていうギリギリのスケジュールだったぜ。

シース作ってるときに磨いたブレードにキズ入ったし、刃付けもなんか納得いってないけど間に合ってよかった。

 

小型軽量でかっこよく実戦的なペティができたと思う。

とりあえずプレゼントとして恥ずかしくないモノができたと思う。

自画自賛するぜ。

もう一本はまだハンドルの成形と磨き、それにシースも作ってないんだけど自宅で使おうかな。

 

あ、マークはシンプルな中にA-sukeの”A”と岡野の”O”を掛け合わせて山と海をイメージしております。

ちょっとデカかったかもしれない。

でもまぁいいでしょう。

 

これからもボチボチ作っていきたいなぁ。

 

 

あ、ジュンさんはめちゃくちゃ喜んでくれてたのでよかった。

早速夜に氷を砕くのに使ってくれたし。

ガンガン使ってください!

還暦おめでとーございます。

 

オレもかっちょいい60歳になれるかなぁ。

あと15年か。。。

がんばりマッス。