海の幸山の幸

先週末は1年に一回のヒラメの泳がせ釣りに行ってきた。
場所は鹿島。沖縄から来る暖流(黒潮)と北海道から下ってくる寒流(親潮)がぶち当たるこのエリアはヒラメが有名。禁漁時期が決められていて11月と12月にエリア別に解禁される。毎年のように解禁日に行くんだけど、そりゃいままでしばらくとっちゃいけなかったんだから釣れる確率は高い。

はずなんだけど今年は全然ダメ。。。(笑)


ぼくだけじゃなくて他もアタリ自体が少なかった。。。
まぁ、そこそこのサイズが1尾釣れたのでいいんだけど。釣れすぎた時は箸でザアァっと刺身食えたけどそれはまた次回にお預け。

で、2日後は山へ。

東京はそんなでもなかったけど山についたらどんより雲でシトシトと霧雨が降っている。

雨の中歩くのはそんな嫌いじゃないけど雨具もないしなにより鉄砲が濡れる。。

鉄の塊の鉄砲はあめがそんなに得意じゃないのよ。

結構簡単に錆が浮いてくる。
カバーかければいいんだけどカバーかけてたら獲物が出てきたときに撃てない。
でも雨だと人の気配も減って油断するかも。。。とか甘い期待を抱くのは釣り人やハンターの習性だ(笑)
そんな期待を胸に覚悟決めて銃をびしょ濡れにしながら歩き始める。

霧で遠くが見えない。危険なほどじゃないけど100mは見通せない。
向かいの斜面からピーッ!とシカの鳴き声と足音がするけど見えない。。。

「こりゃダメかな。。。」

なんて思いながら歩くとかなり近所でオスジカがバタバタと走り去った。
なんか休んでたみたいだ。こっちが先に気が付けば絶好のチャンスだったのに!
撃てる様で撃てない時間が過ぎていく。

息を整えながらまたブラインドコーナーを曲がると。。。。

ドドドドッとシカの群れ。
ちょっと距離があるものの足を停めたシカに一発発砲。
全然当たってない(笑)

やれやれなんて思いながらまたコーナーを曲がってここら辺にいるんじゃないかな。。。
なんて思って顔を向けたら。。。

 

ひょこっとシカが現れた。
その距離わずか3~40mほど。

 

ドン!

発砲すると向こうに消えていった。。。

 

えー。。。

今の当たらないの?マジか。。。

いや、そんなことあるか?

なんて往生際悪く考えて逃げていった斜面に回ってみたら。。。

 

グーとかブーとかいった獣の声が聞こえたと思って目を落としたら足元に先ほどのシカが転がっていた。。。

肺に当たったらしくそこから漏れる吐息だった。

 

とりあえず獲れた!しかも回収しやすくてラッキー。

でも当たってからまるで当たってないかのように走られた。
半矢どころかちゃんとバイタルに当てても当たった!っていう実感がなかった。

そんなこともあるのか。

 

現場で解体して肉を持ち帰るけど昨シーズンに獲れた仔ジカと違って苦戦!
まずデカい。

タテガミみたいに成長はしてないけど4突の角を持つシカだったので4歳以上。
モモ1つでもかなりの重量。
吊るさないで横倒しのままの解体だけど角があるのも座りが悪くて大変だった。

なんとか解体して背ロース、ヒレ、モモ、ハツ、レバー、そして頭部を持って帰る。

 

ザックに満タンのお肉は肩にズシッと来る。

ULザックにこれはオーバーロードなんじゃないのか!?ザックはもっとしっかりしたものの方が獲れた時はいいなぁとか吊るして解体はいいけど吊るす道具が重いとかナイフはもう少し大きい方がいいかとか思いながら雨の斜面を時折足を滑らしながら車まで戻ってきた。

今季初の獲物ゲット。
よかった。

 

頭部は帰ってから煮込んでお肉を除去してトロフィーに。
やっと人様に見せられるような獲物のトロフィーが作れた。

お肉はレバーパテやボロネーゼ、ジャーキーなどにして美味しくいただいている。
やっぱり昨シーズン獲れた仔ジカと比べると肉は硬く癖がある。

でもそれはそれで美味しい。

もう少しシカを獲って解体や調理に慣れたいね。ここからは数をこなして経験積むしかない。

精進します!